トップ > ジャンルから探す > テキスト > スポーツ栄養学 ―理論と実践―
発行元から探す > 市村出版 > スポーツ栄養学 ―理論と実践―

スポーツ栄養学 ―理論と実践―

出版社:市村出版
【サイズ】B5判
【ページ数】272P
2022年9月発行

編著者

田口 素子
早稲田大学スポーツ科学学術院 教授

著者

眦帖]損
東京農業大学応用生物科学部栄養科学科保健栄養学研究室 教授

浜野 純
立命館大学スポーツ健康科学研究科 後期博士課程

石橋 彩
東京大学大学院総合文化研究科身体運動科学研究室

石津 達野
早稲田大学総合研究機構スポーツ栄養研究所 研究助手

松本 恵
日本大学文理学部体育学科 教授

佐藤 晶子
新潟医療福祉大学 健康科学部 健康スポーツ学科 准教授

鈴木 いづみ
とちぎスポーツ医科学センター 嘱託非常勤職員

村田 浩子
十文字学園女子大学人間生活学部健康栄養学科 准教授

御所園 実花
早稲田大学スポーツ科学学術院 助手

本書を手にとられた皆様に

スポーツ栄養学の実践領域では,この10年間の間に新しい国際コンセンサスがいくつか提示され、国内でもきちんと編集されたスポーツ栄養関連書籍も出版されている。種目や年代などを問わず適切なエネルギーと栄養素摂取がコンディショニングと競技力向上に必要不可欠であることは、今やスポーツ現場でも常識となった。2014年に出版されたこれまでのテキスト『体育・スポーツ指導者と学生のためのスポーツ栄養学』(市村出版)では、当時のエビデンスを踏まえたうえで、スポーツ現場で活用するための実践的な知識や方法が紹介されている。しかし、スポーツ栄養関連の研究が国内外で盛んに行われるようになり、日本人選手を対象とした新しい知見も出てきていることから、新たなエビデンスを加えた新しいテキストを上梓することとした。
これまでのテキストは15回授業において毎回1章ずつ説明するということが想定されてまとめられていた。本書では今後導入が進むと考えられる100分授業を考慮し、前半と後半の50分で異なる授業形態を組み合わせた授業でも展開しやすいようにこれまでに網羅されていなかった内容のChapterも加え、自由に組み合わせて説明できるようにした。また、「スポーツ栄養学」を受講する学生は「基礎栄養学」や「基礎生理学」などの関連科目を受講していることを前提とし、基礎的な説明よりもスポーツに特化した内容でまとめることとした。さらに、理論を学ぶだけでなく、コンディショニングと競技力向上のために役立ててもらえるようにすぐに活用できる付表も添付し、指導者や体育系の学生として心得ておくべきこと、あるいは選手に指導すべきこと、という観点からまとめた今までにないテキストである。
本書は、公認スポーツ栄養士としてサポート経験があり、かつ日本人選手を対象とした論文を執筆されている実践的な視点を持ったスポーツ栄養研究者の方々に執筆していただいた。各Chapterともこれまでにコンセンサスが得られている内容に加え、日本人選手を対象としたご自身のデータも含めて解説をお願いした。体育・スポーツ系の指導者や学生の皆さんだけでなく、公認スポーツ栄養士を目指している栄養系の方々にも本書を精読いただき、スポーツ栄養学の最新知識を得るとともに、スポーツ現場における実践のために生かしていただければ幸いである。

スポーツ栄養学 ―理論と実践― 【目次】

Chapter1 スポーツ選手の栄養アセスメントとサポートスタッフの活用   田口 素子
1.本書の対象とするスポーツ選手
2.スポーツ選手の栄養アセスメント
3.スポーツ選手の栄養アセスメントの流れと特徴
4.アセスメント結果を栄養・食事管理に活かす
5.ヘルスプロフェッショナルとの連携
 (1) 公認スポーツ栄養士
 (2)スポーツドクター
 (3)スポーツトレーナー
 (4)スポーツファーマシスト
 (5)スポーツメンタルトレーニング指導士や臨床心理士

Chapter2  スポーツ選手のエネルギーニーズ              田口 素子
1.スポーツ選手の1日の総エネルギー消費量と構成要素
 (1)スポーツ選手の1日の総エネルギー消費量
 (2)安静時代謝
 (3)食事誘発性熱産生(DIT)
 (4)身体活動によるエネルギー消費量
2.スポーツ選手のエネルギ不足状態の早期発見と対策の重要性
 (1)スポーツにおけるエネルギー不足状態に関する国際コンセンサス
 (2)エネルギー不足の指標としてのREEの活用
 (3)1日のエネルギーバランスの推移
3.スポーツ選手の食事管理における推定エネルギー必要量の見積もり
 (1)18歳以上のスポーツ選手の場合
 (2)ジュニア選手の場合

Chapter3 スポーツ選手の身体組成とその評価、応用           眦帖]損
1.身体計測,身体組成のモニタリングの意義
2.身体構成要素
3.身体計測
 (1)身体計測の基本
4.身体組成の評価方法
 (1)測定の基本
 (2)身体組成の測定
5.計測値の活用
 (1)単独の計測値の活用
 (2)身長との比重
 (3)周囲長の比
 (4)皮下脂肪凍厚
 (5)プロポーションの比較
 (6)最低体重
Column

Chapter 4 スポーツ選手の糖質摂取とリカバリー            浜野  純
1.糖質補給の必要性
 (1)糖質補給の意義
 (2)リカバリーとしての糖質摂取の必要性
2.糖質補給のガイドライン
 (1)瞬発系
 (2)持久系
 (3)球技系
3.トレーニング期の糖質摂取量および種目別の糖質補給方法
 (1)瞬発系
 (2)持久系
 (3)球技系
4.オフ期間の糖質補給
Column

Chapter 5  スポーツ選手のたんぱく質摂取               眦帖]損
1.たんぱく質摂取と筋たんぱく質合成
2. 1日当たりの必要量 
 (1)体重当たりのたんぱく質必要量
 (2)たんぱく質必要量に影響を与える要因
3.たんぱく質摂取のタイミング
 (1)トレーニング時間とたんぱく質摂取
 (2)1日の中で分散しての摂取
 (3)睡眠前のたんぱく質摂取
4.1回あたりの摂取量
5.種類の配慮
6.たんぱく質の摂りすぎによる影響
 (1)たんぱく質の過剰摂取による影響
 (2)実際の食事におけるたんぱく質の摂取量
7.食品中のたんぱく質 
Column

Chapter6 スポーツ選手の脂質摂取                  石橋  彩
1.食品に包まれる脂質の種類
 (1)脂質の分類
 (2)脂質の代謝
 (3)脂肪酸の種類
   1)飽和脂肪酸
   2)多価不飽和脂肪酸
   3)トランス脂肪酸
2.食事からの脂肪摂取の基本的な考え方
 (1)スポーツ選手における脂質摂取の現状
 (2)食事からの脂肪摂取量の調整
 (3)脂質の消化時間
3.脂質と運動パフォーマンス
 (1)n−3系脂肪酸 
 (2)中鎖脂肪酸
 (3)高脂肪食
 (4)ケトジェニック食
Column

Chapter7  スポーツ選手の骨の健康と栄養摂取            石津 達野
1.骨の役割と発育発達
 (1)骨の役割
 (2)骨の発育発達
2.骨の健康の評価法
 (1)骨密度測定
 (2)骨代謝マーカー
3.日本人スポーツ選手における骨の健康障害の実態
 (1)年代別における骨の健康障害の実態
   1)中学生
   2)高校生
   3)大学生
4.スポーツ選手における栄養摂取と骨の健康
 (1)スポーツ選手における骨の健康と栄養摂取
 (2)スポーツ選手における骨とミネラル摂取
 (3)スポーツ選手における骨とビタミン摂取
 (4)スポーツ選手における骨とエネルギー摂取
 (5)スポーツ選手における骨とたんぱく質摂取

 

Chapter 8  スポーツ選手の貧血予防と栄養摂取             鈴木 恵
1.血液の働きと貧血
2.体内の鉄栄養状態
 (1)体内の鉄分布
 (2)鉄の必要量
3.貧血の種類と鉄栄養状態の程度
 (1)一般的な貧血の種類
 (2)スポーツ貧血と原因
 (3)鉄欠乏性貧血と鉄栄養状態の関係

Chapter 9  スポーツ選手のビタミン摂取とコンディショニング     佐藤 晶子
1.ビタミンとは
2.各ビタミンの特徴と競技パフォーマンス,コンディショニングとの関連
 (1)脂溶性ビタミン
   1)ビタミンA
   2)ビタミンD
   3)ビタミンE
   4)ビタミンK
 (2)水溶性ビタミン
   1)ビタミンB1
   2)ビタミンB2
   3)ビタミンB6
   4)ナイアシン
   5)パントテン酸
   6)葉酸
   7)ビタミンB12
   8)ビオチン
   9)ビタミンC
3.エネルギー代謝とビタミン
4.抗酸化作用とビタミン
 (1)活性酸素と抗酸化ビタミン
 (2)抗酸化ビタミンの競技パフォーマンスとコンディショニングへの影響
5.運動・免疫機能とビタミン
6.スポーツ選手におけるビタミン必要量の考え方
7.各種ビタミン摂取の実際
Column

Chapter 10 スポーツ選手の水分摂取                 田口 素子 
1.体内の水分分布と1日の水分出納
2.運動時の体温上昇とパフォーマンス
3.発汗による水分と電解質の損失
4.脱水の評価方法と水分補給法
5.運動時の水分補給のガイドライン
 (1)運動前
 (2)運動中
 (3)運動後
6.プレクーリングのためのアイススラリー摂取

Chapter 11  スポーツ選手のトレーニングスケジュールと食事計画   鈴木 いづみ
1.ピリオダイゼーションを用いたトレーニング計画
2.栄養ピリオダイゼーション
 (1)筋肥大,筋力向上,パワー向上にための栄養ピリオダイゼーション
 (2)糖質アベイラビリティを操作する栄養ピリオダイゼーション
3.トレーニング計画における栄養ピリオダイゼーション

Chapter 12 スポーツ選手のウエイトコントロール〈増量〉       田口 素子
1.増量の現状と課題
2.体重、除脂肪量および骨格筋量の増加に影響を及ぼす主な要因
 (1)エネルギー負荷量
 (2)増量食に伴うエネルギー消費量の増加
 (3)エネルギー産生栄養素の割合
 (4)食事の摂取タイミングと摂取回数
3.具体的な増量の進め方
 (1)身体組成の評価と目標設定
 (2)エネルギーバランスおよび栄養摂取状況の評価
 (3)血液性状の変化
4.増量時の具体的な食事調整法

Chapter13 スポーツ選手のウエイトコントロール〈減量〉       村田 浩子
1.減量による身体組成の変化
2.減量時のエネルギーバランスと身体における変化
3.急速減量に共通して用いられる方法の長所と短所
4.減量によるパフォーマンスへの影響 
5.急速減量と身体への悪影響のリスク
6.時間をかけたからだづくりのための減量の進め方
 (1)減量の可否のスクリーニング
 (2)目標設定
 (3)減量の進め方(再アセスメントを含む)
 (4)食事および間食での調整法
 (5)減量時の食品選択・調理法選択
Column

Chapter14  試合前の食事調整   鈴木 いづみ
1.試合に向けた栄養介入の目標
2.試合前調整期(試合数週間前〜数日前)
3.試合2日前〜前日
 (1)試合時間が90分以下の種目
 (2)試合時間が90分を越える種目
 (3)低残渣食(低食物繊維食)
 (4)控えたい食べもの
 (5)体水分の回復
4.試合当日
 (1)試合開始3〜4時間前(試合前食)
 (2)2時間前(水分補給)  
 (3)1時間前(エネルギー源の追加)
5.試合中
 (1)試合時間が45〜75分の種目
 (2)試合時間が1〜2.5時間の種目
 (3)試合時間が2.5時間以上の種目
6.試合後(リカバリー食)
 (1)日内で複数回の試合を行う場合
 (2)24〜72時間で連戦となる場合
7.遠征時の食事(国内・海外)
 (1)国内遠征の場合
 (2)海外遠征の場合

Chapter 15 サプリメント摂取の考え方               村田 浩子
1.サプリメントの定義と分類
2.サプリメントの使用にあたっての科学的根拠の評価
3.ビタミン栄養素の摂取不足の予防や改善に使用されるサプリメント
4.エネルギーや栄養素の摂取に実用的な商品形態のサプリメント(スポーツフーズ) 
5.パフォーマンスサプリメント
 (1)パフォーマンスを直接向上させるサプリメント
 (2)パフォーマンスを間接的に向上させるサプリメント
6.サプリメントの過剰摂取の問題
7.サプリメント摂取とドーピング違反の問題
8.サプリメント使用にあたっての確認フローチャート
9.サプリメント摂取に対し十分に検討すべき点について

Chapter 16 ジュニアスポーツ選手の栄養摂取と食事選択の考え方   鈴木 いづみ
1.ジュニア選手の栄養をケアする意義
2.ジュニア選手の栄養の現状と課題
 (1)栄養バランスと食品摂取の偏り
 (2)学校がない日の栄養不足
 (3)朝食の欠食と食べる内容の問題
 (4)女子選手にヤセ願望の出現
 (5)夜型生活と睡眠不足
3.ジュニア選手のための栄養と食事(推奨事項)
 (1)毎食、主食、主菜、副菜、果物、乳製品がそろった食事をとる
 (2)栄養素密度の高い食品を積極的に食べるようにする
 (3)適切な捕食をとる
 (4)確りした朝食を取ることが大切
 (5)給食はできる限り「おかわり」をする
 (6)トレーニング(部活動)前にエネルギーを補給する
 (7)トレーニング後できるだけ早く良質のたんぱく質を含む食事をとる
4.ジュニア選手の栄養教育
 (1)適切な時期に適切な内容で栄養と食に関する知識を身に付けさせる
 (2)セルフチェックの習慣を身に付けさせる

Chapter 17 特殊環境〈高所・寒冷地〉               松本  恵
1.高所環境
 (1)高所の身体への影響
 (2)高所トレーニングとは
 (3)高所トレーニングの準備
 (4)高所での栄養管理
2.寒冷環境
 (1)寒冷環境と人体
 (2)寒冷環境でのスポーツ
 (3)寒冷環境での栄養摂取
 (4)寒冷環境での食環境整備

Chapter 18 免疫機能と栄養                    松本  恵
1.免疫機能の基本知識
 (1)免疫とは
 (2)免疫と感染リスク
2.腸内環境と免疫
 (1)腸管のバリア機能
 (2)腸管菌叢と構成プロファイル
 (3)プロバイオティクス・プレバイオティクス
3.運動と腸内環境
4.スポーツ選手と免疫機能
 (1)スポーツ選手の免疫力と感染リスク
5.免疫機能と栄養素摂取
 (1)エネルギー・炭水化物
 (2)たんぱく質の摂取量
 (3)ビタミン・その他の栄養成分
6.免疫機能とピリオダイゼーション
 (1)準備期の栄養戦略
 (2)試合期の食事管理

Chapter 19 スポーツ選手の摂食障害                眦帖]損
1.スポーツ選手の摂食障害
2.摂食障害の種類 
3.スポーツ選手における摂食障害の実態
4.摂食障害による健康やパフォーマンスへの影響
5.摂食障害の誘因
 (1)より良いパフォーマンスの追求
 (2)指導者からのプレッシャー
6.摂食障害の予防
 (1)選手に対する予防対策
 (2)指導者側の予防
7.早期治療
Column

Chapter 20 栄養に関連する特別なケア               眦帖]損
1.外傷・傷害
 (1)エネルギー
 (2)たんぱく質
 (3)ビタミンD
 (4)n-3多価不飽和脂肪酸 
 (5)その他の栄養素
2.運動時の胃腸障害
 (1)グルテンフリー食
 (2)低FODMAP食
3.乳糖不耐症
4.食物アレルギー
5.食事療法の導入
Column

Chapter 21 スポーツ選手の日常の実践的食事管理          御所園 実花
1.スポーツ選手の食事の基本
2.住環境別の食事実践方法
 (1)家族と同居の場合
 (2)一人暮らしの場合
 (3)寮や合宿所生活の場合
3.外食・中食の活用法
 (1)和食・洋食・中華料理・ファストフードの注意点
 (2)外食利用時の注意点
 (3)中食利用時の注意点  
4.菓子類・アルコールとの付き合い方
5.生活リズムと食事の整え方
 (1)朝食摂取のすすめと朝食欠食の改善方法
 (2)朝練習がある場合の食事の整え方
 (3)トレーニング後,帰宅時間が遅くなる場合の食事の整え方
6.体重・体組成の測定やコンディションの把握する

 付表1 各栄養素を多く含む食品・料理
 付表2 食事のセルフチェックシート 
 付表3 体重・除脂肪量のモニタリングシート
 付表4 スポーツ選手の推定エネルギー必要量(EER)の算出のしかた
 付表5 コンディションチェックシート
 付表6 海外遠征に向けての事前準備、携行品、備品,注意事項
 [より深く学びたい学生のための参考資料] 

商品コード : ichi_0041
価格 : 3,300円(税込)
数量
 
会計書類が必要な方はこちら

かごに入れる すぐに購入
  • お気に入りリスト
  • 商品についての問い合わせ

ページトップへ